【ワシントン、エルサレム共同】イスラム組織ハマスは3日に声明を出し、トランプ米政権が示したパレスチナ自治区ガザの和平計画への回答を仲介国に提示したと明らかにした。拘束する全ての人質を解放する条件として、イスラエル軍の攻撃停止やガザ完全撤収を要求する姿勢を示した。詳細は仲介者を通じて交渉を開始する用意があると訴えた。トランプ大統領は回答を評価し、交渉に応じる姿勢を示した。
トランプ氏は交流サイト(SNS)で人質の解放に向けてイスラエルにガザへの爆撃を即時停止するよう求めた。「ハマスには恒久的な平和に向けた用意があると信じる」と表明した。
ハマス関係筋は共同通信の取材に和平計画への不満を表明し、イスラエル軍のガザ撤収や攻撃停止などについて「保証」が必要だと主張した。
トランプ氏は3日、ハマスは米東部時間5日午後6時(日本時間6日午前7時)までに和平計画に合意しなければならないとSNSで通告。「最後のチャンス」とし、拒否すれば「地獄」が待ち受けていると強調した。