明治大発ベンチャー企業「ポル・メド・テック」(川崎市)は11日、拒絶反応が抑えられるよう遺伝子改変したブタの腎臓を、人へ移植する「異種移植」の臨床試験(治験)を、早ければ2027年にも始める方針を明らかにした。代表取締役の長嶋比呂志明治大専任教授が、名古屋市で開かれた日本移植学会で説明した。
米国や中国では試験的に人へ移植されている。国内では、動物実験が進められており、人への移植は報告されていない。
同社によると、26年中にまとまる予定の米国での治験結果を使い、日本で条件付きの承認を27年にも得ることを目指す。同時に、日本で独自の治験を始めることも検討している。