パレスチナ自治区ガザの和平を巡る首脳級会合で関連文書に署名したトランプ米大統領=13日、エジプト東部シャルムエルシェイク(ゲッティ=共同)
 パレスチナ自治区ガザの和平を巡る首脳級会合で関連文書に署名したトランプ米大統領=13日、エジプト東部シャルムエルシェイク(ゲッティ=共同)

 【シャルムエルシェイク、エルサレム共同】トランプ米大統領は13日、エジプト東部シャルムエルシェイクで、パレスチナ自治区ガザの和平を巡る首脳級会合を開催した。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を仲介した米国、エジプト、カタール、トルコの首脳が停戦維持への支援などガザ和平の関連文書に署名。トランプ氏は「きょうからガザの復興が始まる」と演説した。

 トランプ氏は20カ国以上の首脳らを集めた会合を開くことでイスラエルとハマスに停戦を維持するよう圧力をかけた。日本を除く先進7カ国(G7)の首脳やパレスチナ自治政府のアッバス議長、国連のグテレス事務総長、和平計画に関わったブレア元英首相らが出席。日本は岩井文男駐エジプト大使が参加した。

 トランプ氏は署名後、中東全体の和平実現に向け「共に一歩を踏み出した」と強調した。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、署名した文書は「ガザの包括的かつ永続的な和平確立に向けた進展を歓迎する」とし、ガザ再建への協力をうたったが、具体的措置に言及はなかった。