北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で、低レベル放射性廃棄物の運搬車両が原子炉建屋などの重要施設がある「防護区域」に入る際、運転手に実施する点検の一部が少なくとも11年にわたり行われていなかったことが15日、北陸電への取材で分かった。
北陸電によると、低レベル放射性廃棄物を入れたドラム缶の運搬車両が防護区域に入る際、警備員が運転手に対して行う安全対策上の点検を一部実施していなかった。5月に原子力規制庁が実施した検査で発覚した。マニュアルに不備があったことが原因で、既に見直したという。
担当者は「再発防止に努め、引き続き核物質防護に万全を期したい」と話した。