米国から防衛装備品を調達する「対外有償軍事援助(FMS)」で陸海空3自衛隊が取得した整備器材や交換部品のうち、重要物品(取得価格300万円以上)に当たる54品目の計約12億7千万円分が法令で定められた「物品報告書」に計上されていなかったことが17日、会計検査院の調べで分かった。

 検査院は20~23年度に受領した重要物品の報告書への記載状況を調べた。

 未計上だったのは、空自が無人偵察機グローバルホークの整備器材や交換部品など50品目(計約11億4千万円)、海自が音響測定艦の器材1品目(約1億円)、陸自が輸送機オスプレイの整備などで使用する3品目(計約3千万円)。