感情を共有できる主な相手
 感情を共有できる主な相手

 チャットGPTのような対話型の人工知能(AI)は、あなたにとってどんな存在ですか-。電通がAI使用者に行った意識調査では、64・9%が感情を共有できる相手だと答え、親友や母とほぼ同水準だった。67・6%はAIに愛着を抱き、一部の人はあだ名を付けるなど、生活のパートナーとなりつつある様子が浮かんだ。

 AIが身近になった背景には時間、場所を気にせずスマートフォンから相談できる手軽さがありそうだ。一方、使い方によっては精神的な依存が強まる懸念も指摘されており、どう付き合うかが課題となっている。

 調査は6月、対話型AIを週1回以上使う12~69歳の千人に対し、インターネットで実施した。AIを信頼していると答えた人は86・0%に上った。

 AIと感情を共有できると回答した人を世代別に見ると、10代と20代は7割を超え、40代以降は5割台だった。全体では感情の共有相手として親友が64・6%、母は62・7%で、父や配偶者は4割前後にとどまった。

 ネット上ではチャットGPTを、親しみを込めて「チャッピー」と呼ぶ人がいる。