富山市は２３日、市内の住宅地にクマ１頭が出没したため、自治体の判断で銃猟を可能とする「緊急銃猟」を実施し駆除したと明らかにした。人的被害はなかった。環境省によると、緊急銃猟による駆除は全国５例目。
市によると、２３日午前９時５０分ごろ、富山市悪王寺の住宅地で「クマを目撃した」とパトロール中の市職員から連絡があった。周囲の安全確保など態勢が整った午後０時２０分ごろから３０分ほどの間に複数回発砲があり、駆除が確認された。
現場付近にある市立熊野小の森田誠校長（５９）は「捕獲されたのは一安心だが、引き続き緊張感を持ちたい」と話した。
