東京都心に位置する米軍専用施設「赤坂プレスセンター」(下)=28日午後(共同通信社ヘリから)
 東京都心に位置する米軍専用施設「赤坂プレスセンター」(下)=28日午後(共同通信社ヘリから)

 高市早苗首相とトランプ米大統領が28日、神奈川県の米海軍横須賀基地へのヘリコプター移動で利用した東京都港区六本木のヘリポートは、米軍が管理権を持つ「首都のど真ん中の外国軍基地」(市民団体)だ。離着陸する米軍機は航空法の適用を受けない。都や港区は長年返還・撤去を求めるが政府の腰は重い。

 米軍が終戦後に旧日本軍敷地を接収した米軍専用施設「赤坂プレスセンター」で、防衛省によると面積約2万7千平方メートルの敷地内に事務所などもある。国立新美術館近くで高層ビルが林立する一等地だ。

 都は「基地の存在が周辺のまちづくりの障害になっている」とし、全面返還を国に繰り返し要望している。