組員が関与した事件の賠償責任を負う特定危険指定暴力団工藤会のトップで総裁の野村悟被告(79)=二審無期懲役、上告中=が、所有していた土地の所有権を親族に移したのは将来の強制執行を妨害するためで無効だとして、事件の被害者がこの親族に対し、所有権移転の抹消を求めて福岡地裁に提訴したと、被害者側代理人が11日発表した。提訴は10月20日付。
同代理人などによると、野村被告は2020年、駐車場など北九州市内の土地少なくとも23筆や自宅などを親族2人に信託することで所有権を移した。抹消を求めるのは同市内の土地10筆で、同地裁小倉支部が今年5月、土地の処分を禁ずる仮処分命令を出していた。
























