【ベレン共同】ドイツの環境シンクタンク「ジャーマンウオッチ」などは19日までに、世界の64カ国・地域の温暖化対策を評価したランキングを発表した。日本は100点満点で40・95点で、昨年より順位を一つ上げ57位だった。温室効果ガスの排出削減目標が不十分だとしている。
ブラジルで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に合わせて公表した。十分な対策に取り組んでいる国はないとして、1~3位は空席。事実上トップの4位はデンマークで80・52点。洋上風力の導入をリードしていることが高く評価された。「パリ協定」離脱を表明した米国は、下から3番目の65位で21・84点だった。
温室効果ガス排出が世界1位の中国は、石炭生産が最多を更新したとして54位。COP30議長国のブラジルは、ルラ大統領就任で気候政策が向上したとして27位だった。
評価を担当した専門家は「日本は目標を見直し、効率の悪い石炭火力の段階的使用停止や再生可能エネルギーへの完全移行を目指す工程表をつくるべきだ」としている。
























