花や果物の香りのフレーバーティーを試作する紅茶鑑定士見習いの浜田大亮さん=神戸市東灘区住吉浜町
花や果物の香りのフレーバーティーを試作する紅茶鑑定士見習いの浜田大亮さん=神戸市東灘区住吉浜町

 11月は「紅茶月間」-。江戸時代後期の1791年、日本人が初めて茶会で紅茶を飲んだとされる11月1日の「紅茶の日」にちなむが、今、若い世代や女性を中心にその人気が高まっている。果物や花、スパイスなどで香りを付け、苦みや渋みが苦手でも無理なく飲めるフレーバーティーが続々登場。全国でも有数の紅茶消費量を誇る「紅茶の街・神戸」のメーカーや専門店も盛り上がりを見せる。(広畑千春)

■通販売り上げ5倍

 「モンブランティー」「アップルパイティー」と書かれたお菓子のような小箱。ティーバッグにお湯を注ぐと、マロンクリームたっぷりのモンブランや、シナモンが効いた焼きたてのアップルパイの香りが漂う。

 今年創業100年を迎えた「神戸紅茶」(神戸市東灘区)の秋限定商品だ。同社では2019年に約780万円だったオンラインショップの売り上げが、24年には約3600万円と約5倍に伸びた。卸売やOEM(顧客ブランドでの生産)を含めた売り上げも4・6億円から9・1億円と約2倍になり、今年も前年を上回っているという。