日銀の植田和男総裁は9日、英紙フィナンシャル・タイムズのオンラインでの公開インタビューで、国内の労働市場は人手不足で逼迫しているとの認識を示し「今後も賃金に上昇圧力がかかる」との考えを明らかにした。日銀は利上げの判断について、来年の春闘に向けて企業の十分な賃上げが見込めるかどうかを重視している。
日銀が18、19日に開く金融政策決定会合では、0・5%程度とする現行の政策金利を0・75%程度に引き上げるかどうかに市場の注目が集まっている。植田氏は賃金の動向に関し「インフレ率の大幅な低下といったマイナスのショックを防ぐのに十分な勢いがある」とも語った。
























