大島理森元衆院議長は13日までに共同通信のインタビューに応じ、自民党と日本維新の会が提出した衆院議員定数削減法案に懸念を示した。「大変心配して見守っている。議員数を減らすことは主権者の選択の幅を狭める可能性がある」と述べた。「1割減らすなら定見を持って説明してほしい。単に『身を切る改革』と言うだけでは浅過ぎる」とも指摘。衆参両院の在り方を含め、国会全体での選挙制度の議論を提唱した。
「国会は国権の最高機関であり、日本の民主主義の根幹だ」と強調。定数削減論について「何のためにやろうとしているのか分からない。議員数や選挙制度の議論はプロセスを大事にしなければならない。議論しながら合意形成に努力することが、民主主義を守ることになる」と注文した。
同時に「与党だけで結論を出すのであれば、やや権威主義的だ。国会は各党が議論する場だ」と言及。与党には定数削減法案の意義や内容を国民にも十分説明する責任があるとの認識を示した。
今後の選挙制度協議でも「会派による合意形成を目指して、結論を出してほしい」と述べた。
























