沖縄県南城市の古謝景春前市長(70)が部下へのセクハラ問題で失職したことに伴う市長選が14日告示され、古謝氏は出馬せず、いずれも無所属新人で元県議の大城憲幸氏(57)と、座波一氏(66)=自民、国民、公明推薦=の2人が立候補した。混乱した市政の立て直しが主な争点となる。投開票は21日。
市が設置した第三者委員会は5月、古謝氏のセクハラを認定し、辞職を提言した。古謝氏は市議会から不信任決議を2度可決され、11月に失職。その後、出直し選への出馬の是非は明らかにしていなかった。
大城氏は出陣式で、セクハラ問題に関し「市民同士での批判や中傷があった。混乱している南城市だからこそ一つにまとめなければならない」と訴えた。座波氏は「一連の騒動で市民との信頼関係が壊れてしまった。声なき声を拾い、市民を一体化する政治を行う」と強調した。
市民の70代女性は古謝氏の不出馬を受け「早く自ら辞職すれば良かったのに」とあきれた様子で話した。
























