三菱自動車のミニバン「デリカD:5」の大幅改良の発表会で、記者団の取材に応じる加藤隆雄社長=18日午後、東京都港区
 三菱自動車のミニバン「デリカD:5」の大幅改良の発表会で、記者団の取材に応じる加藤隆雄社長=18日午後、東京都港区

 三菱自動車の加藤隆雄社長は18日、日産自動車とホンダが米国で検討している生産面などでの協業に三菱自が加わるかどうかを巡り「全般についていろいろな検討が進んでいる」と述べ、協業の枠組みに参加することに含みを持たせた。東京都内で記者団の取材に答えた。

 協業の詳細については言及を避けたが、三菱自は米国に生産拠点を持っておらず、販売低迷に伴い稼働率が低下している日産の工場の活用などが想定される。三菱自は米国での販売車種の全てを日本から輸入しているため関税負担が重く、2025年9月中間連結決算では純損益が92億円の赤字に転落していた。