来年の愛知・名古屋アジア大会に関し、18、19日に名古屋市で開かれる予定だったアジア・オリンピック評議会(OCA)の調整委員会が中止となった。既に確定したはずの実施競技の追加を巡り、OCAと大会組織委員会に摩擦が生じていることが背景にあり、開幕まで9カ月に迫る中、不協和音が大会準備に影を落としている。
調整委は大会の準備状況確認のため、年に1、2回のペースで開かれる重要会合で、実施しないのは極めて異例だ。今回は直前になり、OCA側が中止を通告してきたという。関係者によると、OCAが求めた「パデル」と「テックボール」の実施を組織委が拒否したことが理由とされる。
OCAは2競技の追加を、日本人役員が不在だった11月上旬の理事会で決め、組織委に通達した。日本側にとっては寝耳に水で、大会関係者は「あからさまな嫌がらせだ」と憤る。OCAの竹田恒和副会長は、今月15日の臨時理事会で「開催国に相談もなく決めるのは、あり得ないことだ」と強く抗議したという。
























