沖縄県南城市の古謝景春前市長がセクハラ問題で失職したことに伴う市長選は21日投開票の結果、いずれも無所属新人で元県議の大城憲幸氏(57)が、座波一氏(66)=自民、国民、公明推薦=との一騎打ちを制し、初当選を果たした。選挙戦では混乱した市政立て直しを主な争点に論戦を展開。投票率は54・89%で過去最低だった。
大城氏は、市民との信頼関係構築に向けた情報公開の徹底などを提唱。特定の政党の支援は受けず、自転車で市内を回り支持を広げた。21日夜、支持者を前に「市民が主役の市政をつくるスタートラインに立つことができた」と強調した。
座波氏はハラスメント防止に向け、市から独立した機関を設置し、県や近隣自治体とも連携してチェック機能を強化すると訴えたが及ばなかった。座波氏を推した自民党にとって来年の名護市長選や県知事選へ不安を残す結果となった。
古謝氏は市職員に対するセクハラ問題で市議会から不信任決議を2度可決され、失職。当初は市長選立候補に意欲を示していたが、見送った。
























