兵庫県は21日、姫路市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたことを受け、採卵用のニワトリ24万2410羽の殺処分を完了したと発表した。養鶏場内に残った餌やふんなどの処理、消毒作業は続いており、同日中の完了を目指している。
県は16日に発生を確認し、養鶏場への部外者の立ち入りや鶏卵の出荷自粛を要請。同日から県職員や民間人が24時間4交代制で殺処分を進め、20日午後11時に完了した。殺処分の規模は県内で過去最大となる。殺処分したニワトリの焼却を19日から行っている。
卵やニワトリの持ち出しを禁じる搬出制限(半径3~10キロ圏内の28施設)や、移動を禁じる制限(半径3キロ圏内の2施設)は続いている。周辺の鳥類飼育施設で異常がなければ、一定期間後に段階的に解除される見通し。
県鳥インフルエンザ対策本部は「ニワトリや卵は適切に処分され、市場に流通することはない。制限解除を目指し万全を期して対応する」としている。(岩崎昂志)
























