アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長(65)は26日、共同通信のインタビューに応じ、サイバーセキュリティー対策を専門的に担う新組織を立ち上げる方針を示した。アサヒは9月にサイバー攻撃を受けてシステム障害が発生、出荷が滞る事態に追い込まれた。IT部門からサイバーセキュリティーの組織を独立させ、防御体制を強化する。
勝木氏は出荷停止の影響で、2025年12月期連結決算の売上高が2・5%ほど減少するとの見通しも明らかにした。12月初旬のシステム復旧まで社員が手作業で商品の受発注を行っており、業績への影響は「深刻な事態ではない」と述べた。
障害は9月29日に発生。勝木氏は、10~12月の国内事業の売上高が前年同期比で2割程度減る見通しを示した。通期決算については「手書きの伝票もあり、集計に時間がかかる。公表時期はまだ見通せない」と説明し、公表を延期する考えを改めて示した。
























