デルシー・ロドリゲス氏=2025年12月、ベネズエラ首都カラカス(ロイター=共同)
 デルシー・ロドリゲス氏=2025年12月、ベネズエラ首都カラカス(ロイター=共同)

 ベネズエラの暫定大統領に5日、正式に就任したデルシー・ロドリゲス氏(56)は、反米左派マドゥロ政権を闘志あふれる姿で擁護し、政権の「虎」と評される。米国に拘束されたマドゥロ大統領の右腕として知られ、暫定ながらベネズエラで初めて女性の大統領に就いた。混乱のさなかにある国の安定を図りつつ、トランプ米政権との交渉を進める難しいかじ取りを担う。

 1969年、首都カラカス生まれ。父は左翼ゲリラのメンバーで、米企業役員の誘拐事件に関与したとして拘束され、拷問の末、76年に死亡。「正義を追求することを決めた」と弁護士を目指した。ベネズエラ中央大法学部を卒業後、フランスで労働法の研究を続けた。

 チャベス政権時代の2003年に副大統領府で勤務し、その後は要職を歴任。13年のチャベス大統領死去を受け誕生した後継マドゥロ政権で通信情報相や外相を務め、18年には副大統領に昇格した。情報機関トップを兼任し、影響力を強めたと言われる。24年からは経済の柱、石油業界を統括する石油相を兼務する。(サンパウロ共同)