千葉大病院は16日、がんを攻撃する免疫細胞「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を人工多能性幹細胞(iPS細胞)からつくり、頭頸部がん患者に投与する臨床試験(治験)で、8人のうち2人の腫瘍が縮小したと発表した。別の3人は増大が抑えられたとしている。iPS細胞由来の免疫細胞で、一定の腫瘍抑制効果が示されたのは国内初という。
治験は安全性を確かめる第1相試験の段階で、今後10年以内をめどに実用化を目指す。記者会見した千葉大病院の飯沼智久講師(耳鼻科)は「細胞を安全に投与でき、若干ではあるが腫瘍の増大も抑えられた。がん治療への道が開けたと思う」と語った。
頭頸部がんは首や口の中、喉などにできるがん。治験では健康な人のNKT細胞から作製して保存していたiPS細胞を使用。再びNKT細胞にし、増殖させて40~70代の男女10人に1~3回投与した。
うち8人を約6週間後に詳しく調べると、2人で腫瘍が約10%縮小。別の3人は腫瘍の増大が20%未満に抑えられた。























