岩手県大船渡市の山林火災で被害に遭った建物が解体され、更地が目立つ三陸町綾里の住宅街=20日(共同通信社機から)
 岩手県大船渡市の山林火災で被害に遭った建物が解体され、更地が目立つ三陸町綾里の住宅街=20日(共同通信社機から)

 平成以降で国内最大の3370ヘクタールが延焼した岩手県大船渡市の山林火災は、26日で発生から1年となる。焼けた木の伐採は一部にとどまり、山肌の所々に焦げ跡が残る。被害に遭った建物はほぼ解体され、住宅街は更地が目立つ。住宅や事業の再建が負担になっている住民もおり、本格的な復興はこれからだ。

 火災では高齢男性1人が死亡し、山林と住家90棟を含む226棟が焼けた。火元はまきストーブの火の粉の可能性が高いとみられているが、特定には至っていない。

 市によると、国と県の補助金を受けられる「森林災害復旧造林事業」による被害木の伐採が始まり、第1弾となる約24ヘクタールは2025年度内に完了する見込みだ。26年度は約467ヘクタールの伐採を予定している。

 ただ補助金は28年度で終了する。現在のペースで、その時期までに残りの焼損部分を復旧するのは「計算上、難しい」(市の担当課)という。市は国に補助金支給の期間延長を要望している。

 全壊するなどした住居や物置222棟は昨年12月25日までに公費で解体を終えた。