ホルムズ海峡の事実上の封鎖で、中東地域周辺の海上輸送が混乱している。国内外のコンテナ船会社は6日までにペルシャ湾を発着する貨物輸送の予約受け付けを停止した。原油などのエネルギー調達に加え、日本からの自動車輸出にも打撃となり、国内生産にも影響が出始めた。

 「輸送関連の費用が1億円に膨らむ。大損失だ」。福岡県の中東向け中古車輸出販売会社社長は嘆く。コンテナ船に千台以上の車を載せ、3日にアラブ首長国連邦(UAE)に到着予定だった。中継地の香港で待機が続いた上、博多港に引き返すことが決まり、帰りの運賃が追加で発生した。「船の予約が再開しても数カ月は運賃高騰が続くだろう」と懸念する。

 トヨタ自動車は日本から中東に輸出している車種に関し、3月末までに約2万台の減産を計画。三菱ガス化学は、サウジアラビアにある出資企業からのメタノール輸送が滞っていると発表した。幅広い化学製品の原料として使われる材料で、事業への影響は大きい。

 イラン革命防衛隊はホルムズ海峡周辺でタンカーを狙った攻撃を繰り返している。