大分市佐賀関の大規模火災現場=2025年11月
 大分市佐賀関の大規模火災現場=2025年11月

 総務省消防庁は9日、昨年11月に大分市佐賀関で発生した大規模な市街地火災の出火や延焼拡大の原因に関する報告書を公表した。管理が不十分な空き家が延焼拡大に影響を与えた可能性を指摘。火元となった住宅は焼損が激しく、出火原因は不明と結論付けた。

 焼損した地域では管理不足の空き家が複数あったと確認。外壁が剥がれ、草木が茂ったものもあり、火の粉による火災の拡大につながった可能性があると指摘した。火災が初期に発見できなかった理由として、火元と隣接する2軒が空き家だったことを挙げた。

 出火原因については、出火元と判断した木造2階建て住宅で、暖房機器や配線、放火などの可能性を精査したものの、焼損が激しく、特定できないと結論付けた。

 消火活動では、建物の密集が障害になったと指摘。一方、燃える物がない空き地には延焼を防ぐ効果があったと明記した。注水などの活動のしやすさにもつながるとして、空き家などの解体が延焼リスクを低減するとした。