東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器に挿入したファイバースコープで撮影した炉心を囲う隔壁(シュラウド)の外壁=16日(東電提供)
 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器に挿入したファイバースコープで撮影した炉心を囲う隔壁(シュラウド)の外壁=16日(東電提供)

 東京電力は23日、福島第1原発2号機でファイバースコープを挿入して行った原子炉圧力容器内部調査の結果を発表した。撮影した映像の範囲では、炉心を囲う円筒形の隔壁(シュラウド)などの構造物に目立った変形はなかったとしている。調査範囲の放射線量は毎時数シーベルトと極めて高いことも分かった。

 事故でメルトダウン(炉心溶融)した1~3号機で圧力容器内を直接調査したのは初めて。東電の小野明廃炉責任者は「溶融核燃料(デブリ)の取り出し工法の検討に生かしたい」と語った。

 東電は圧力容器の側面にある配管からスコープを約6メートル垂らして容器内壁とシュラウド外壁の隙間を調べた。運転時に冷却水を炉心に供給するジェットポンプも大きく破損していなかった。

 放射線量は、事故で生じた主要な放射性物質のセシウム137が線源だとして換算すると最大毎時4・7シーベルトだった。

 今回の調査は14~16日に実施。圧力容器が入る原子炉格納容器の貫通部から作業員がファイバースコープを通し、圧力容器の配管から中に差し入れた。