原子力規制委員会の山中伸介委員長
 原子力規制委員会の山中伸介委員長

 原子力規制委員会が、委員と電力会社幹部らとの面談記録を2月中旬から約2カ月間公開していなかったことが24日、規制委への取材で分かった。記載内容確認に時間がかかったとしている。規制委は透明性を確保するため、電力会社や経済産業省など原発推進側との面談や会議の記録は実施後、2週間程度で公開すると内規で定めている。

 共同通信が23日に指摘した直後、記録を4月上旬分までホームページに掲載した。規制委の担当者は「もともと23日に掲載予定だった。年度末は面談が多く、チェックする作業に時間がかかっていた」と釈明した。

 記録は山中伸介委員長ら委員のほか、事務局の原子力規制庁幹部も対象で、日時や出席者、議事概要などの記載が求められる。新たに公開された記録によると、山中氏ら委員3人は今月10日、中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正で規制委が検査に入っている中部電の林欣吾社長らから「儀礼上のあいさつ」を受けていた。

 掲載が遅れたのは委員の面談記録のみで、審査の内容や進め方に関する電力との打ち合わせ記録などは公開されていた。