梵鐘は2階に階段で上がって突くことができる=鶴林寺
梵鐘は2階に階段で上がって突くことができる=鶴林寺

 聖徳太子ゆかりの鶴林寺(兵庫県加古川市加古川町北在家)で25日から5月6日まで、国の重要文化財に指定されている鐘楼(しょうろう)と梵鐘(ぼんしょう)が特別公開される。いずれも除夜の鐘で公開されるが、ゴールデンウイーク中は初の試み。梵鐘は突くこともでき、吉田実盛住職(64)は「鐘や建物の説明も予定しており、春の大型連休にぜひ打鐘してみて」と呼びかける。(斎藤 誉)

 鐘楼は室町時代の1407(応永14)年、国宝の本堂建立から10年後に建立された。本堂と鐘楼は同じ大工集団によって造られたと推定されている。はかまを身に着けたように見える外観から「袴腰造り」と呼ばれ、バランスのよい建物とされている。3年前に屋根瓦のふきかえなど、大規模な修繕工事があった。

 一方、鐘楼の2階部分にある梵鐘(高さ94・5センチ、口径53センチ)は、約千年前に製作された。朝鮮などでよくみられる釣り鐘「高麗鐘」で、高めで軽い音が特徴という。階段で2階に上って鐘を突く構造で、普段は公開されていない。

 いずれも除夜の鐘で大晦日のみ公開されるが、ここ2、3年は約150人の定員に対して、約300人が打鐘を希望し、突けない人が増えている。このため、多くの人たちに鐘を突いてもらうと同時に、昼間の時間帯にじっくり観賞してもらおうと、同寺が初めて企画した。

 吉田住職は「重要文化財を自分で突いて体験できるのは珍しい。説明を聞いて貴重な機会を味わってもらえれば」としている。期間中はボランティアのガイドが常駐し、鐘楼と梵鐘の説明を聞くことができる。

 午前10時~午後3時。中学生以上千円、小学生以下無料(入山料・中学生以上500円が別途必要)。定員制限はない。同寺TEL079・454・7053