空自機墜落事故から1年となり、献花台の前で手を合わせる人たち=14日午後、愛知県犬山市
 空自機墜落事故から1年となり、献花台の前で手を合わせる人たち=14日午後、愛知県犬山市

 愛知県犬山市の農業用ため池「入鹿池」で昨年5月、航空自衛隊新田原基地(宮崎県)所属のT4練習機が墜落し、隊員2人が犠牲になった事故から14日で1年。現場近くでは隊員を悼み、再発防止を願う声が聞かれた。周辺の貸しボート店は客足が戻りつつある。防衛省は回収した機体を分析し、事故原因の特定を進めている。

 池のそばに献花台が設けられ、住民らが訪れた。発生時刻の午後3時過ぎに花を手向けた中明敏夫さん(77)は息子が空自隊員。「亡くなった2人も息子みたいなもので、わがことのよう。気の毒だ」と手を合わせた。

 池は釣りの名所として知られる。貸しボート店は休業したが、水質に異常がないことを確認し昨年10月に再開。14日はボートに乗った釣り客の姿が見られた。店主生田園美さん(61)は「少しずつにぎわいが戻ってきてうれしい」と安堵する一方「人命が失われた痛ましい事故で二度と起きてほしくない」と願った。

 防衛省によると、機体の捜索や引き揚げで営業を自粛した貸しボート店や喫茶店計8事業者に休業賠償金を支払った。