【ベルリン共同】ドイツ誌シュピーゲル電子版は6月30日、カテリーナ・ライヒェ経済エネルギー相による新聞向けの寄稿文2本について、大部分が人工知能(AI)で生成された可能性が高いと報じた。ドイツでは、政治家の寄稿文がAIで生成された疑いがあるとして新聞社が電子版から削除した事例もあり、AI活用を巡る議論を呼んでいる。

 AI生成された文章などを検知する分析ツールで調査した。寄稿文は新聞2紙にそれぞれ4月に掲載され、経済紙ハンデルスブラットは全体の3分の1に当たる冒頭部分、フランクフルター・アルゲマイネ紙は7割がAI生成とみられるとの結果が出た。

 経済エネルギー省は寄稿文にAIを使用したかどうかは答えず、一般論として「政治の現場においてAIはもはや日常的なツールとなっている」と回答。重要なのは「AIと人間の知性を適切なバランスで組み合わせることだ」と主張した。

 シュピーゲルが寄稿文を削除するかどうか問い合わせたところ、フランクフルター・アルゲマイネは回答せず、ハンデルスブラットは削除しない方針を示した。