東京地裁
 東京地裁

 東京都新宿区の路上で昨年、動画配信中の女性を刺殺したとして、殺人罪などに問われた高野健一被告(44)の判決が15日、東京地裁で言い渡される。弁護側は事実関係を争わず量刑が争点。女性に貸した大金を返済してもらえなかったなどの背景事情や、衝動的だったとする主張がどう評価されるのか。検察側は懲役20年を求刑している。

 被告は昨年3月11日、動画配信中の佐藤愛里さん=当時(22)=を待ち伏せし殺害したとして、起訴されている。

 検察側の冒頭陳述などによると、配信アプリの動画を見て好意を抱いた被告が、女性に直接連絡した。次第に女性からお金を貸してほしいと頼まれ、約2カ月で計約255万円を貸したが、返ってきたのは3万円だけ。法的手段まで取ったが、残高がないなどの理由で回収できず、佐藤さんを傷つけたいとの考えが頭をよぎるようになった。

 佐藤さんは55カ所を刺されるなどしていた。弁護人は、抑止力が働きにくいなどの自閉スペクトラム症(ASD)の特性が影響したと強調し、懲役9年が相当だと主張した。