ホルムズ海峡の船舶通過ルート
 ホルムズ海峡の船舶通過ルート

 米国とイランの交戦でペルシャ湾内に留め置かれた日本人乗船の船舶全3隻が、イランの指定するホルムズ海峡北側ルートを通り、ペルシャ湾を脱出していたことが分かった。日本政府は、米国の求める南側ルートを通ればイランの攻撃を受ける危険性があると判断。邦人保護のため、イランに船舶の情報を提供するなど政府主導で航行を支援した。米国にも報告した。通航料は支払っていない。

 日本はイランと良好な関係を維持してきた経緯があり、交戦開始後も首脳や外相間で複数回にわたり電話会談をするなど意思疎通を続けている。政府間の対話が船舶の安全な海峡通過を後押しした形だ。

 ホルムズ海峡には、イラン寄りの北側と、オマーンに近い南側に航路がある。イランは北側を通るよう求め、南側は米軍が通航を支援している。国土交通省によると、3月23日時点でペルシャ湾内に停泊していた日本関係船舶は45隻。うち5隻に日本人24人がいた。その後、日本人が乗る船は原油タンカー「出光丸」など3隻となり、4月29日~6月19日にホルムズ海峡を通って湾外に出た。