今年秋に愛知県を中心に開かれるアジア・アジアパラ大会に向け、障害者と官民が協同してバリアフリー化を進めている。名古屋市は会場の新設や改修の際、設計段階で障害者団体などの意見を採用。過去の国際イベントのレガシー(遺産)を取り入れたケースもあり、当事者は「バリアフリーは障害者のためだけのものではない」と意義を強調する。
今春に建て替えが完了し、メイン会場となるパロマ瑞穂スタジアム(同市)は、会場と最寄り駅、両方をつなぐルートを一体的にバリアフリー化。会場敷地内のスロープは、車いす利用者の「友人同士で横に並んで移動したい」という声を受け、幅を最大5mにした。地下鉄の駅でもエレベーターの大型化やトイレ内の音声案内など、誰もがアクセスしやすい会場づくりを進めた。
他に市内の会場では障害者団体などからの要望を受け、2025年の大阪・関西万博で設置された「カームダウン・クールダウンルーム」と呼ばれる個室も整備する。いすが設置された薄暗い空間で、音や光、人の視線などの刺激でパニック症状を起こした際に、休憩所として利用できる。
























