無精子症などで子どもができない夫婦のために、東京の民間精子バンクが各地の医療機関に仲介した身元開示ドナーの提供精子を使って今年7月末までに夫婦21組が出産したことが10日、バンク側のまとめで分かった。
生まれた子どもが成人して希望すれば、ドナーの氏名や連絡先を開示。ほとんどの人が面会にも応じる意向を示しているという。出自を知る権利を保障する取り組みとして注目される。
提供精子による治療は1948年に国内で初めて実施され、これまで1万人以上が生まれたとされる。ドナーはほとんどが匿名とされてきたが、提供精子で生まれた人たちが出自を知る権利を求めて声を上げ、提供の在り方が問われている。
バンクを運営するのは「プライベートケアクリニック東京」東京院院長の小堀善友医師ら。2024年5月から身元開示を前提にドナーを募集し、検査や面談などを経て登録。同年12月に提供を開始した。今年7月末までに無精子症や性別不合(GI)で子どもができない夫婦144組に提供、うち21組が出産した。
























