北海道砂川市の要請でヒグマを駆除して猟銃の所持許可が取り消され、最高裁で逆転勝訴した池上治男さん(77)が17日、押収された銃2丁のうち1丁を検察が処分したのは不当だとして、国と北海道に約43万円の国家賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
訴状によると、道警が2018年に銃刀法違反容疑などで池上さんを捜査。猟銃は押収され、捜査の過程で池上さんの意に沿わない形で、署名入りの所有権放棄書が作成された。19年3月に不起訴処分となった後、検察が刑事訴訟法に基づいて銃を廃棄した。
池上さんは記者会見で「銃はハンターにとって大事なもので(所有権放棄書に)自分で署名するとは考えられない。取り調べで署名する書類が多く、その中に紛れていたのではないか」と述べた。札幌地検は「訴状が届いておらずコメントは差し控える」としている。
池上さんは18年8月、ライフル銃でヒグマ1頭を駆除。この発砲で住宅に弾丸が届く恐れがあったとして、道公安委員会は19年、所持許可を取り消した。今年3月の最高裁判決を受けて道公安委は池上さんに謝罪した。
























