京都大などのチームは10日、世界最高レベルに鮮やかな「白色」の材料を印刷する技術を開発したと英科学誌ネイチャーに発表した。さまざまな色の光を均等に散乱させて白色を生み出す。有害な物質を使っておらず、顔料や塗料への応用が期待される。
現在、白色の顔料には安価な二酸化チタンが広く使われている。近年は細胞内のDNAを傷つける毒性が指摘されており、欧州連合(EU)は食品添加物としての使用を禁じた。代わりの材料探しが急務となっている。
物質が赤色や緑色といった特定の波長の光を反射すると、人間の目にはその反射した波長の色が見える。すべての波長を均等に反射すれば、白色になる。
チームは、シロクマや一部の昆虫など白い体の生き物に着目。体毛や体の表面の細かい構造を再現しようと試みた。
透明な合成樹脂に紫外線を照射し、溶媒に浸すと、非常に細かい泡のような空間が内部にたくさんできる。この細かい空間は、外から入り込んだあらゆる波長の光を均等に散乱でき、白色の指標となる反射率で高い値を実現した。























