中国のAI企業、DeepSeek(ディープシーク)のロゴ(右)と中国国旗(共同)
 中国のAI企業、DeepSeek(ディープシーク)のロゴ(右)と中国国旗(共同)

 【北京共同】米政府は8日、中国の人工知能(AI)企業6社が、米国の最先端AIモデルが出力した膨大なデータを悪意を持って組織的に収集し、米企業の技術を取得したと非難する声明を出した。中国政府は9日、米企業も同様の手法を用いていると反論。米側が何らかの措置に動いた場合は「必ず断固たる対抗措置を講じる」と警告した。今月の米中首脳会談を前に、AIを巡る両国の応酬が激化してきた。

 声明は米国家安全保障局(NSA)などが公表した。中国のDeepSeek(ディープシーク)や月之暗面(ムーンショットAI)などが数百万回にわたって米国のアンソロピックやオープンAIなどのモデルにアクセスし、データを集めたとした。

 大規模モデルの出力を利用して別のAIを訓練する手法は「蒸留」と呼ばれる。声明はAI研究における蒸留の有用性は認めつつ、中国の手法は産業規模で悪質だと強調。中国政府も認識していた可能性が高い中で企業が能力の取得を行い、開発期間の短縮やコスト削減につなげていると主張した。