ネパールと中国の国境付近で8月に発生した大規模な土石流と洪水について、気候科学者の国際チーム「ワールド・ウェザー・アトリビューション」は17日、地球温暖化で気温が上昇して永久凍土や氷河が融解したのに加え、2015年のネパール大地震による亀裂拡大が影響した可能性があるとの分析結果を発表した。
温暖化がなくてもこの土石流が起きたかどうかを評価するにはさらに調査が必要としつつ、化石燃料由来の温室効果ガス増加で急速に気温が上昇し、今回のような深刻な災害が起きる可能性が高まっているとしている。
チームによると、土石流は約2平方キロに及ぶ岩壁や氷河が、標高約5150メートルから約1400メートル下の谷底まで崩落して起きた。山を下る際に摩擦熱などで氷河の一部が解け、大量の水が発生した可能性があると指摘。土石流は平均時速約188キロに達し、22キロ下流の中国側との国境地点までわずか7分で到達した。
数十年の間ヒマラヤ山脈の氷河は年に50センチ以上のペースで薄くなり、夏から冬にかけての気温0度となる境界線の標高は10年当たり約100メートル上昇したとしている。























