神戸市精神保健福祉専門分科会=8月、神戸市中央区
 神戸市精神保健福祉専門分科会=8月、神戸市中央区

 2020年に看護師らによる患者虐待事件が発覚した神戸市西区の精神科病院「神出病院」に関する検証会議で、事務局を担う市が、出席委員に無断で発言の一部を削除するなどして修正し、「議事内容」としてホームページで公表していたことが23日、関係者や市への取材で分かった。市が今年8月の会議で認め、謝罪した。

 検証会議は精神医療関係者らで構成する「神戸市精神保健福祉専門分科会」。委員の1人が気付き、発覚した。

 議事内容では、委員の「(病院の)解体的な出直しが必要」という意見を省略して前後の発言をつないだり、「家族の悲しみを分かっていないのかなと思う」という発言を削ったりしていた。また、病院長への処分を示唆する当時の市幹部の発言も削除されていた。

 委員によると、無断修正箇所は40カ所以上あるといい、分科会会長を務める神戸大大学院の曽良一郎特命教授は取材に「発言内容を書き換えられたら会議自体が成り立たなくなる」と憤った。

 市幹部は取材に対し無断修正があったと認め「誹謗中傷する可能性があるため」と理由を説明した。