【ブリュッセル共同】トヨタ自動車欧州法人の中田佳宏社長(58)は15日、欧州連合(EU)で欧州製の電気自動車(EV)などを優遇する「産業加速法案」が導入されれば価格競争で「不利になる」と懸念を示した。雇用や投資面の貢献度を強調。日本など「信頼できるパートナー」を優遇対象から除外しないよう訴えた。共同通信などのインタビューに応じた。

 欧州市場では、中国メーカーが安値攻勢を仕掛け、急速にシェアを拡大している。危機感を強めるEUは、公共調達や補助金支給で欧州製品を優遇し、産業を活性化させることを検討している。

 中田氏はブリュッセルで開いた報道陣向けの説明会で、トヨタが欧州で2万5千人以上を雇用し、EU域内で昨年に70億ユーロ(約1兆2千億円)の付加価値を生み出したと主張。「トヨタは欧州の客人ではない。欧州のメーカーであり、産業や経済、地域社会の重要な貢献者だ」と述べた。

 欧州市場での中国勢の攻勢については「危機感はもちろんある」と述べた。