秋は冬眠前のクマが餌を求めて行動を活発化する時期となる。紅葉狩りやきのこ採りなどのレジャーが盛んになる山間部以外に、市街地でも出没が増えており注意が必要だ。今年は東北の多くでブナの実が「豊作」となり、集落などに下りるクマが減る可能性があるが、専門家は「人里に餌があると学んだ個体は再び現れる可能性がある」と警戒を呼びかける。
環境省の速報値によると、本州と四国に生息するツキノワグマの4~8月の出没件数は全国で1万9789件と過去5年間で最多。一方で8月の出没件数は2391件で昨年同月の4069件を下回り減少傾向となった。ヒグマを含む人身被害は9月時点で死亡者6人を含む計68人だった。
春先、死亡者の多くは山菜採りで被害にあった。クマの生態に詳しい東京農工大の小池伸介教授は「ハイキングコースなど人の流れがある場所は過度に恐れる必要はないが、きのこ採りや渓流釣りに1人で行くのはリスクが高い」と指摘。鈴やラジオで音を出すことやヘルメットの着用、撃退スプレーの携帯も有効だという。
























