トランプ米大統領(ゲッティ=共同)
 トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領が16日夜、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁法実施見送りを表明したことを受け、米議会の与野党の議員から17日「ロシアのプーチン大統領に屈服した」などと激しい批判が噴出した。一方、トランプ氏は記者団に「米国と世界にとって良い決定」と反論した。

 11月3日の中間選挙を控え、攻勢を強める野党民主党の上院トップ、シューマー院内総務は声明で「ロシア経済を延命させることで、トランプ氏の悪魔との取引はますます汚らわしいものとなった」と断じた。ベイヤー下院議員もX(旧ツイッター)で「トランプ氏がまたもプーチンに屈服し、ウクライナを再び裏切った」と非難した。

 普段はトランプ氏批判に慎重な与党共和党からも声が上がった。ティリス上院議員は「ロシアの独裁者に屈服しているのは到底容認できない」と指摘。コーニン上院議員も、法案を主導した共和党重鎮の故リンゼー・グラム上院議員の名前を挙げて「リンゼーはがくぜんとするだろう」と訴えた。

 制裁法は10月18日に導入される予定だった。