人工知能(AI)開発を手がける米アンソロピック日本法人の東條英俊社長が19日、東京都内で開かれた共同通信きさらぎ会で講演し、人間が培ってきた知見をAIに融合させることで企業の稼ぐ力を高められると強調した。AIの「暴走」など安全性に対する懸念が広がる中、社会全体で開発のブレーキを踏む必要性を共有すべきだとする同社の姿勢を説明した。

 アンソロピックは生成AI「クロード」を手がける。「設立当初から安全性を中核として開発を進めてきた」(東條氏)方針が支持され、日本では導入企業数が1年前の10倍を超える勢いで普及が進んでいるという。

 東條氏は、企業がAIを使いこなすには「(経営者が従業員に)使わせる環境を整えることが重要だ」と説明した。AIから精度の高い回答を引き出すには「社内のデータベースとAIを接続できるかどうかが勝負になる」と語った。

 AIが自らを改良する能力を備え始め「(アンソロピックでは)圧倒的に速いペースで次のAI開発が進む」とした。