サクラやウメなどバラ科の樹木を枯らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の対策が進まない場合、2050年には本州と四国のほぼ全域に分布が拡大し、九州にも侵入するとの試算を国立環境研究所と日本工業大のチームが24日までにまとめた。国内では12年に愛知県で発見されて以降、分布が拡大。現在は22都府県で樹木や果樹の被害が確認されている。長期的な分布の試算は初とみられ、被害拡大の恐れがより明確になった。
クビアカツヤカミキリは、幼虫が樹木を内側から食い荒らして枯死させる。本来は中国やベトナムなどに分布するが、物流に伴い日本に侵入したとみられる。市街地や山中のサクラや果樹園のウメ、モモなどの樹木が被害に遭っている。
試算では、成虫が飛行するだけでなく、自動車などに潜んで数十キロ移動することも想定。30年時点の分布は関東から関西の一部だが、以降は急速に拡大し、50年には東北と九州のほぼ全域に広がる。その後、北海道に広がると分析した。今回の試算条件では侵入しなかった沖縄でも、突発的に発生する恐れがあるという。























