長崎県松浦市の鷹島沖で確認された元寇船の船尾=24日(松浦市教育委員会提供)
 長崎県松浦市の鷹島沖で確認された元寇船の船尾=24日(松浦市教育委員会提供)

 長崎県松浦市は28日、同市の鷹島沖の海底に沈む鎌倉時代の元寇船から、サイコロや札のような物が見つかったと発表した。調査した専門家は、当時の船員が遊ぶために使ったとみられ、マージャンの起源とされるゲームの道具の可能性があると推測した。回収した物を詳しく調べる。現場には元寇船が3隻沈んでおり、同様の物が見つかるのは初めて。

 陶器や包丁とみられる鉄製品が見つかり、付近は船内の調理場だったと推定される。調査した国学院大の池田栄史特別招聘教授(考古学)は「調理に関わる人が一服しながらカードゲームをしていたのではないか。船員の暮らしぶりが明らかになった」と話した。

 鷹島沖には元寇の沈没船が2011年以降、3隻見つかっている。市などは今月2日から、沖合約150メートル、水深20メートル弱にある3隻目を調査していた。

 調査では海底に埋まっていた船尾を確認。内部を仕切る「隔壁」や船の背骨となる「竜骨」とみられる構造物があった。過去の調査で見つかった部分と合わせると、船の全長は約30メートルと推定できるという。