オタマジャクシを独りぼっちの環境で育てると、成長してからも仲間と過ごそうとせず1匹で過ごすのを選ぶという研究結果を、京都大の長谷和子研究員が2日までに国際科学誌に発表した。幼少期の経験がその後の仲間との関わり方を左右するとみられ、長谷さんは「人間を含めて動物が社会性を育む仕組みを理解する手掛かりになるかもしれない」と話す。

 長谷さんは、アズマヒキガエルの卵の固まりを池から採取。生まれたオタマジャクシを「1匹だけで育てる」と「20匹のきょうだいを群れで育てる」の二つに分けた。

 後ろ脚が生えるくらいまで成長したら、ネットで三つの区画に分けた水槽を用意し、真ん中には単独で育った個体か、群れで育った個体を1匹入れた。両隣の区画には、真ん中の区画にいる個体のきょうだい10匹と、きょうだいではない10匹をそれぞれ入れた。

 真ん中の区画に入れた個体の動きを1時間観察すると、単独で育った個体の場合、隣の区画にいるオタマジャクシに近寄らず1匹で長時間過ごした。一方、群れで育った個体は両隣の区画に頻繁に接近した。