アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ前大統領が一時の記録的な円安ドル高を「大問題だ」と批判し、勝利した場合には是正に取り組む姿勢を示している。日本は円安ドル高による物価高に苦しめられただけに、トランプ氏が大統領に返り咲く「もしトラ」が起きた場合は円高ドル安へ向かうとの期待感が一部出ている。ところが、来日したアメリカ大手運用会社ピムコの公共政策調査担当の責任者、リビー・キャントリル氏は「円安ドル高基調は変わらない」と否定的な見方を示す。その理由は-。(共同通信前ワシントン支局次長=大塚圭一郎)