国立スポーツ科学センターによるアスリートの遺伝子研究に関する声明ポイント
 国立スポーツ科学センターによるアスリートの遺伝子研究に関する声明ポイント

 スポーツの能力には、遺伝の他にもトレーニングや指導方法、生活習慣などさまざまな要因が関わる。アスリートの遺伝子を調べる研究が停止された背景には、遺伝情報が過度に重視され差別や選別につながる事態への懸念があった。運動能力を調べるとうたう民間の遺伝子検査ビジネスは広がりを見せている。専門家は「遺伝はあくまで多様な要素の一つ。だが、わずかな差を争う世界では無視できないと考える人はいる」と遺伝情報の扱いを整理するよう求めている。