昨年11月、米ノースカロライナ州の学校で約200人の中学生らが日本人男性の話に耳を傾けていた。視線の先にいたのは長崎の被爆医師朝長万左男さん(81)だ。「被爆者の平均年齢は85歳になりました。その多くが、複数のがんや白血病を発症しています」。体に負ったやけどやケロイド、高まるがんリスク…。生涯にわたる核被害の実相を説明すると、会場は静まりかえった。
昨年11月、米ノースカロライナ州の学校で約200人の中学生らが日本人男性の話に耳を傾けていた。視線の先にいたのは長崎の被爆医師朝長万左男さん(81)だ。「被爆者の平均年齢は85歳になりました。その多くが、複数のがんや白血病を発症しています」。体に負ったやけどやケロイド、高まるがんリスク…。生涯にわたる核被害の実相を説明すると、会場は静まりかえった。