自民党裏金事件を受けて解散表明した派閥からの寄付金について、今年も政治資金収支報告書に記載していないケースが相次いだことが共同通信の取材で分かった。11月に公開された2023年分の収支報告書では、旧安倍派や旧岸田派、旧茂木派の国会議員計8人が代表の政党支部で、派閥からの寄付金を記載していなかったり、誤って記載したりしていた。不記載、誤記載の総額は1千万円に及ぶ。派閥からの還付金(キックバック)の不記載が2023年末からあれだけ問題になった中、その後に提出した収支報告書でも、なぜ「ミス」が相次いだのか。(共同通信=高津英彰)