土砂崩れに巻き込まれ、倒木が壁を貫通した家屋を見つめる高野皓さん=2024年11月、石川県輪島市町野町の寺山地区
 土砂崩れに巻き込まれ、倒木が壁を貫通した家屋を見つめる高野皓さん=2024年11月、石川県輪島市町野町の寺山地区

 石川県・能登半島を中心に甚大な被害をもたらした地震から、1年となった。少しずつ復旧が進む地域がある一方で、地元へ戻れない人たちも多くいる。石川県では地震と昨年9月の記録的豪雨で、24地域の231世帯が「長期避難世帯」に認定された。慣れ親しんだ古里は変わり果て、危険だからと居住禁止に。数年先と見込まれる認定解除まで自宅には住めず、住民からは「戻る前に死んでしまう」と悲痛な訴えが上がる。将来帰ることができても、再建の道は険しい。